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クリスマス会 16

「聖輝、可愛いな。何を考えて顔を赤くしてるんだ?」 「ひゃっ!」 音も立てずにキッチンへと入ってきた蒼大に背後から抱き締められて僕は驚きのあまり変な声を出してしまった。 「ごめん、ごめん。そんなに驚くとは思わなかった。大丈夫か?」 「もうっ!音も無しに来るからだよ。心臓が止まるかと思った。」 「怒るなよ。どうしたら機嫌がなおるんだ聖輝。」 「そっ!ううっ・・・。」 僕が答える前に蒼大は僕の唇を塞いでしまい答える事が出来ないまま蒼大のキスで蕩けさせられてしまうんだ。 もう1人で立ってられなくて僕は蒼大に寄りかかり支えられる形で立っていた。 長い長いキスが終わる頃には僕は蒼大に抱き上げられてリビングのソファに押し倒されていた。 「だめっ・・・悠真達がいるし大輝も・・・ふうっ・・・やぁ・・あぁぁ・・そう・・たぁ・・・。」 「本当にダメか?」 「だめっ・・・。」 「分かった。寝るか聖輝。」 「へっ?」 あまりにもあっさりと引き下がる蒼大にビックリしてしまい僕は間抜けな声を出してしまった。 いつもなら引き下がらずに攻めて来るのに今日はすんなり引き下がるなんてどうしたのかな? 悠真達がいるから止めちゃったのかな? このまま熱を持ってしまった身体を僕はどうしたらいいんだろう? 蒼大に触れたいし僕自身にも触れて欲しい。 身体が熱いよ蒼大!

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