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パニックです
僕が目を覚ましたのは携帯の着信音だった。
リビングは暗くて大輝もテレビゲームしていたのに姿が無かった。
えっと・・・。
まだ働かない頭を無理に動かして携帯に手を伸ばし通話を押した。
『聖輝。』
「蒼大?どうしたの?」
『今から会社の同僚連れて帰るから大丈夫か?多分1時間で着くと思う。』
「うん、分かった。じゃあね蒼大。」
まだ話している途中で僕は何も考えずに通話を切ってしまった。
今何時?
携帯画面に表示されていた時刻は7時だった。
何か食べるのかな?
あっ、大輝。
桜子さんが多分ご飯を食べさせてくれているんだと思う。
テレビゲームが綺麗に片付けられていたからだ。
大輝はいつも片付け無いで散らかし放題にして帰って来た蒼大に片付けるようにいつも言われている。
蒼大の言う事は聞いてくれるのに僕の話はちっとも聞いてくれないんだから大輝。
うん?
蒼大・・同僚連れて・・・。
「うわあぁぁ!」
ヤバイヤバイどうしたら良いんだ?
同僚には僕の話はなんてしてるんだ?
蒼大に聞かないで通話を切ってしまったんだけどヤバイよね男の僕が居たらヤバイよね。
暫く僕はパニックになっていた。
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