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初めまして
一応なんか軽くお酒のおつまみになるものを作った。
大輝は大好きなアニメのDVDを観ながら笑ったり怒ったりとクルクルと表情を変えている。
あのお気に入りのアニメのDVDは何回見てるのだろう?
僕もセリフ覚えちゃうよ。
「ただいま。大輝。」
「あっ!おかえりなさぁ〜い。そうちゃん!」
大輝は蒼大の所まで走り飛びついて抱き上げて貰っているが僕は側にも行けそうになかった。
蒼大の後ろには同じ会社の人が2人立っていたからだ。
「こんばんわぁ〜。僕は宮垣大輝です。」
「こんばんわ。可愛いな!俺は八木拓人(やぎたくと)。」
「僕は山北淳平(やまきたじゅんぺい)。」
うわぁ〜。
2人とも蒼大より背が高くてなんて言うか雑誌から出て来たモデルさんのようでビックリした。
「聖輝?」
「あっ、初めまして黒岡聖輝です。」
2人が僕をジッと見つめて優しく笑いかけてくれた。
「大変だったよね。それなのに押しかけてごめん。」
「いえっ!大丈夫なんでゆっくりして行ってください。」
八木さんがすまなそうに僕に言った。
「僕が会ってみたいって言ったからなんだ。ごめん!」
「本当に大丈夫ですから気にしないで下さい。」
なんか2人とも良い人だなって思えたのは蒼大が連れて来た人だからなんだろうか?
初対面でも怖く無い。
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