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蒼大の家に行きたい
なんだろずっと睨まれながら食事をしていたから食べた気がしない。
俺はそんな事を考えながら淳平と歩いていた。
拓人先輩は1人でどこに向かうともなく取り敢えず歩いているといった感じだった。
「淳平、どこか行きたい所ないのか?」
「どこか・・・蒼大の家に行ってみたい。」
「えっ?」
考えてもみない返事が来たから俺は少し驚いてしまった。
拓人先輩は一人暮らしをしているから普通なら拓人先輩の家とかじゃないのか?
「蒼大の弟に会ってみたいし1番は聖輝君だったけ?見てみたい。」
「俺も会ってみたい蒼大。」
前を歩いていた拓人先輩がいきなり振り返りそう言った。
俺は良いけど聖輝の事が心配だった。
初対面の人には恐怖を感じるらしくて体を硬ばらせるのだ淳平や拓人先輩を家に連れて行ったら聖輝はパニックになるに違いない。
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