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何をしてるんですか? Side蒼大

リビングの扉を開けると目に入ってきたのは聖輝が拓人先輩に抱き締められている光景だった。 身体中の血が一瞬で沸騰してしまったかのように熱くなり怒りがこみ上げて来る。 会社の先輩だからと頭の片隅に意識があるからイキナリ殴りつけることはなかったが冷静を装うのは無理かもしれない。 「何をしてるんですか?」 「蒼大、ごめん。悪ふざけしたら・・どうしよう・・・。」 「聖輝から離れてください。殴られたく無いなら拓人先輩。」 拓人先輩は聖輝から離れた俺は慌てて聖輝を抱き寄せると息が出来ないでいる聖輝に気付いた。 「聖輝、大丈夫だからゆっくり俺に合わせて息をしろ。」 俺は聖輝の背中を摩る用にしてゆっくり息をすると聖輝もそれに合わせて息をした。 聖輝は段々と息が上手く出来るようになり落ち着きを取り戻したが身体はまだ少し震えていた。 怖かったよなごめんな聖輝。 「落ち着いたか?部屋で休むか?」 聖輝は俺の背中に腕を回し服をギュッと握りしめると小さく頷いた。 俺が思う以上に怖かったんだよな聖輝。 俺たちの関係を知っている人がいても抱き着いたりして来ない聖輝が自ら俺の背中に腕を回した。 ごめん、本当にごめんな聖輝。

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