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幸せになれますように
部屋に運ばれて寝ようとしたんだけれどやっぱり瞼を閉じるとさっきの事であの日の出来事が鮮明に蘇ってきて身体がガタガタと震え出してしまう。
気分も悪くないし蒼大のそばに居たい。
蒼大に触れて温もりを感じて安心したい。
僕はその想いだけでフラフラとリビングに降りて行くと丁度拓人さんがなんか真剣に話をしていた。
まだ、お2人居たんだね。
リビングに入って行ったらさっきの事で気を使わせちゃうかな?
多分、普通の男なら悪ふざけとか趣味悪いですよとか笑ってお終いだけど僕は・・・きっと体験した人にしか分かってもらえない。
部屋に戻ろうかな?
けれど蒼大の側にいたいよ。
あれっ?
うわっ!
拓人さんが淳平さんを好きとか?
凄い凄い!!
何だろうさっき迄の恐怖が消え去り嬉しさと感動が胸を熱くして僕も淳平さんと同じ様に泣いてしまいそうだった。
お2人が幸せになりますようにって心の中で呟いた。
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