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お手伝い 2

大輝は僕が言わなくても袋からパンとお菓子を取り出していつも置いてある場所に入れてくれている。 「ありがとう大輝。今夜はコロッケと豚汁と温野菜のサラダだよ。」 「ぐにょぐにょする!」 「はい。では、お願いします。」 ジャガイモを丸ごと茹でて下ごしらえは朝に済ましていた。 茹でて皮を剥いたジャガイモをボールに入れて大輝に渡すとぐにょぐにょと潰し始めた。 最近のマイブームらしくてポテトサラダやタマゴサンドなんかを作る時は必ずやりたがるのだ。 ジャガイモを潰すのは楽しいかもしれない。 大輝がジャガイモを潰すしている間に挽肉と玉ねぎを炒めて味付けをした。 「大輝、味見しくれる?」 「あ〜ん。」 大輝はジャガイモを潰していた手を止めて僕の側に来ると大きく口を開けて待っている。 凄く可愛いんだけど大輝!!! 僕は可愛すぎて少しの間見入ってしまっていたのだ。 「あじみまだ?」 「ごめん大輝。はい。」 モグモグと食べて僕をキラキラとした瞳で見つめるとふにゃと笑ったのだ。 もう、ギュッとしたいよ大輝!

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