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お手伝い 3
本当に最近の大輝は可愛くて僕の癒しである。
あまり見ていると大輝が不思議な顔をするし蒼大も帰って来ちゃうけどずっと大輝を見ていたい。
「いぶちゃん?」
「ごめん。味はどう?」
「美味しいよ!」
花が咲いたような笑顔を見せる大輝。
このまま素直で可愛い大輝に育って欲しいけれど僕達から離れては行かないかと少し不安になる。
血の繋がりはないし大人になった時に本当に僕と蒼大の事を理解して受け入れてくれるだろうか?
何を考えてるんだよ。
大輝は絶対に僕達を受け入れてくれるはずだよ!
お2人の間に生まれた命なんだから優しくて強い子に決まってるよ。
笑顔の大輝を見ながら僕はお2人の優しさを思い出していた。
「ただいま。」
「そうちゃんだ!!お帰りなさい。」
僕に向けられていた笑顔は今度は帰宅した蒼大に向けている。
蒼大も優しく大輝に微笑みかけてそれから僕を見てそれ以上に優しく見つめてくれる。
小さな事だけれど僕は凄く幸せを感じる。
ありがとう僕のそばにいてくれて蒼大、大輝。
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