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チョコレートケーキ

大輝が喜ぶのも無理はない。 大好きなチョコレートのケーキで見た目はシンプルだけどスポンジをコーティングしているチョコレートが光で輝いて見える。 飾りはイチゴを花のように見立てていてその周りにはアラザンが散りばめられていて綺麗だ。 「夜のお星様みたいだね。いぶちゃん。」 「確かに夜のお星様だね。」 瞳をキラキラと輝かせて嬉しそうにケーキを見つめている大輝。 大輝は想像力も豊かで手先も器用な方だと思うから大地さんみたいにパティシエになってくれたらとこの時に強く思った。 でも大輝がパティシエを選ばなくてもやりたい事をしてくれたら僕は全力で力になり応援したい。 ケーキをカットしながらそんな事を考えていた。 「はい。大輝の分ね。残りは明日のおやつにしようね。」 「うんうん。」 「本当にチョコレートが好きだな大輝。」 「うん、そうちゃんといぶちゃんと同じくらいチョコレート大好きだよ。」 それを聞いて僕と蒼大は顔を見合わせて笑ってしまった。 大輝はケーキを食べながら何がおかしいのという感じに首を傾げていた。 僕は食べ物と同じなんだと思ったから笑ったんだとは大輝には言えない。 今は大輝の大好きになれてるから食べ物と同じでも良いかもしれない。 きっと蒼大も同じ事を思って笑っただと思う。 それにしてもこのチョコレートはスポンジがフワフワでコーティングされているチョコレートも滑らかで口の中で蕩ける。 僕もいつかこんな美味しいケーキが作れるようになりたい。 そして大輝に僕のチョコレートケーキが一番だと言って貰えたら凄く幸せだ。 僕、頑張る!

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