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撮影 6

「出来たら2人でと言いましたが直接交渉します。大輝君を雑誌に載せてはダメでしょうか?」 大輝を雑誌に載せたいから僕に話をしたかったの? それなら僕じゃなくて蒼大に話すべきだし圭もその辺は分かってるはずなのにどうして? 「どうして聖輝に頼むんですか?身内は俺なんですよ。」 「圭さんに話をしたら宮垣さんを説得出来るのは黒岡さんだと仰いましたので協力して頂きたくてすみませんでした。」 高梨さんはまた蒼大に深々と頭を下げる。 大輝はキョトンとして蒼大と高梨さんを交互に見ているとニコッと笑った。 「ぼく、お写真とってもらえてざっしにのるの?」 「お願いしたいんだけれどダメかな?その前に宮垣さんに許可頂かないとダメなんだよ。」 目をキラキラと輝かせて雑誌に載る事を嬉しそうにしている大輝を見るとダメだと僕は言えない。 けど大輝は僕の事で色々と嫌な取材を受けているはずなのに嫌だとは思わないのだろうか? 「大輝はやりたいのか?」 「僕やりたい!そうちゃんと一緒ならやれるの?」 「1人でも出来るぞ大輝。」 「そうちゃんと一緒はダメなの?」 高梨さんが少し考え込んで蒼大を見てから何かを決心したのかさっきまでの不安そうな表情はなくなっていた。

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