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良い子だわ
「そうなのね。不思議な力はきっと良いこともあるし悪いこともあると思うのよ。けれど大輝君は良い子だわ。何かあったら私達も力になります。駿さんの大切な後輩のお子さんですものね。駿さん。」
大輝に優しく微笑みながらそう言ってくれた沙也加さん。
「2人が嫌じゃなかったらそうさせて欲しい。」
「そうですね。大輝もお2人が好きみたいなんでお願いします。」
蒼大が頭を下げて北嶋先輩にお願いをしたのを見て僕も慌てて頭を下げた。
北嶋先輩はフワッと昔みたいに笑ってくれてそれは僕の胸をザワつかせた。
僕は今は蒼大が大好きでずっと一緒に居たいと思ってるのにこの胸をザワザワさせたりチクチクさせたりするのは何だろう?
「大輝君はすげぇ〜。俺のなんか見えたりすんの?」
「ない。見えないよ。あっ!」
「うわっ!何かいるの?」
「いない。」
「なっ!びっ・・・ビックリするだろ!」
僕は大輝と淳平さんのやり取りに気を取られてザワザワした気持ちが落ち着いたのが分かった。
ホッとして蒼大をチラッと見ると難しい顔をして僕を見ていたのだ。
胸がザワザワしたの気付かれた?
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