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メッ!でしょ Side大輝
いぶちゃんとそうちゃんのお部屋をコンコンしたけれどお返事がなくて僕は後ろで騒ぐタツ爺ちゃんがうるさいから勝手にお部屋に入ったんだ。
お部屋は明るく電気が付いていてそうちゃんが床に座っている。
まだ眠いのに僕は目を擦りながらそうちゃんに近づいた。
「そうちゃん・・・いぶちゃんどうしたの?タツ爺ちゃんが騒いでて寝れないんだ。」
「大輝・・・起こして悪い。」
僕はそうちゃんの近くに行くと目をこする手を止めた。
だってね。
壁際で膝を抱えて近くにいるそうちゃんを見ないでガタガタと震えているいぶちゃんがいたんだよ。
本当にそうちゃんがいぶちゃんをいじめたの?
信じたくないけどいぶちゃんを見ていたらそうちゃんが酷い事をしたんだと思うしかないよ。
「そうちゃん、メッ!いぶちゃんをいじめたんでしょう!僕は怒るんだからね。」
「ごめん・・・。聖輝に謝りたいんだが俺ではダメなんだ。」
「僕がお話しする。そうちゃんはあっち行って!」
僕でも大丈夫かな?
少し怖いけれど側にはタツ爺ちゃんが付いてくれているからだから僕はいぶちゃんとお話をするんだ。
それにそうちゃんの身体も冷たくなっているから僕は2人が心配なんだ。
そうちゃんは悲しそうなお顔をしてお部屋から出て行った。
いぶちゃん、大好きないぶちゃん。
きっと僕が助けるよ。
僕がいぶちゃんもそうちゃんも守るんだ。
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