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休むから

僕は大輝の手から落書き帳を受け取ると蒼大に伝えたい事を書いた。 『ビックリさせてごめんなさい。僕は大丈夫だよ。謝らないで蒼大。乱暴にされても僕は蒼大が大好きだよ。』 「ありがとう聖輝。今日は会社休むから一緒に病院に行こう。」 蒼大は僕の手を優しく握り締めてくれた。 会社休んで大丈夫なのだろうか? この前、新しいイベントがあるから忙しいとか言っていたと思うんだ。 『仕事を休んで大丈夫?僕1人で病院に行くよ。』 「ダメだ。声が出ないのに何かあったらどうするんだよ聖輝。」 そうだった。 声が出せないから何かあっても僕は誰にも助けを求めることができないんだ。 『ありがとう。蒼大、僕を病院に連れて行ってください。』 「少し待ってろよ。寒いだろ?リビング暖めてある。大輝は学校に行く準備をしなきゃいけないから着替えてこいよ。」 「うん。そうちゃん、いぶちゃんをお願いね。イジメたらダメだからね。」 「分かってるから早く着替えて来い大輝。」 「はぁ〜い。」 大輝はパタパタと走って部屋へ戻って行った。 蒼大は僕をお姫様抱っこするとリビングへと向かって歩き出した。 僕は大輝を突き飛ばしたけれど怪我はしなかったのだろうか? 蒼大に頼んで大輝がどこも怪我はしてないか見てもらわないと心配だよ。

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