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待合室の会話
大輝が怪我をしていないか蒼大に聞いてもらうと大丈夫だよと僕を見て大輝が笑った。
無事を確認して大輝を学校に送り出すと蒼大は僕を病院に連れて行ってくれたのだ。
待合室で待っている間に僕は修にメールを送信すると蒼大の携帯に直ぐに修から連絡が入った。
『明日にはお店に行きたい。』
落書き帳にそう書くと蒼大は修に話をしてくれた。
以前とは違い今は接客をしていないから体調が悪くないならお願いするとの事だった。
『嬉しい。休んでいいよって言われたらどうしようかと思ったよ。』
「修は聖輝の気持ちが分かるから休めとか言わないと思う。」
『そうだよね。』
いつもならもっと会話をしているのに蒼大は黙り込んだままだし僕も何を話していいかわからなくてただ名前を呼ばれるのをボンヤリと待っていた。
僕が北嶋先輩に会わなければ蒼大はこんな苦しそうな顔をしなくて済んだのかな?
北嶋先輩の事を考え始めていると電子掲示板に僕の番号が表示された。
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