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診察 1

受付で耳鼻咽喉科を受診する様に言われていたのだが診てもらうと声帯にも喉などにも異常が見られないと言われて精神科か心療内科を受診する様に言われた。 そして僕達は久しぶりに入院していた時の担当医がいる精神科で診てもらうことにしたのだ。 「久しぶりだね。今日は・・・そっかそっか、声帯にも喉にも異常がなかったんだね。何か精神的に追い込む様な事をしたりしなかったかな?」 「すみません。俺が乱暴的な行為をしました。」 「えっと、一緒に暮らしている。宮垣さんでしたね。」 側にいた蒼大が僕の代わりに話をしてくれた。 乱暴的な行為という蒼大に僕はそうだと首を縦に振る事が出来ずに小さく左右に振った。 「黒岡さんが宮垣さんのした事を乱暴的な行為と感じて無くても心と身体はそうは感じなかったんじゃないかな?」 僕は先生の言った事に下唇を噛んで激しく首を左右に振った。 『蒼大だよ。蒼大にそんな事を感じるなんてありえない!ただあの時を思い出してしまったんだ!』 そう言いたいのだが息しか吐かれてなくて口をパクパクするだけだがきっと先生にも伝わらないと思っていた。 「宮垣さんの乱暴的な行為であの時を思い出したんだね。じゃあパニックとかにはならなかったかい?」 『先生は僕が話してる事が分かるのですか?』 「そっか、驚かせたかな?私は唇の動きを読み取ってるんだよ。もう少しゆっくりと口を動かしてくれたら助かるんだけどね。」 『凄いですね先生!』 蒼大も凄いと声を漏らしていた。 それからゆっくりと先生と僕が話して蒼大も僕が知らなかった夜中の出来事を先生に話をした。

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