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僕からのお誘い 1
病院からの帰り道も帰宅してリビングで2人温かいものを飲んでいても蒼大は一定の距離を保っているし会話も必要以上にはしてこなくなってしまった。
僕にした事を悔やんでいるなら僕だって北嶋先輩の事を考えながら蒼大に抱かれたんだ。
どちらが悪いって僕が悪いんだもん。
よし!
こういう時は、仲直りに触れ合うのが良いよね?
絶対に蒼大からは触れてくれそうにもないから恥ずかしいけれど僕から行くしかない!
でもでもね。
淫乱とか思われたりしないのかな?
いやいや!
このままでは淫乱どころか蒼大は触れようともしないよ。
『うん!するよ。』
僕はフンッと鼻を鳴らして少しずつ蒼大に気づかれないように近づいて行くと近づいた分だけ蒼大は離れて行くのだ。
なっなっなっ・・・なぜ?
負けないんだから負けないんだからね!
気づかれたら力づくでとか考えたがきっと負けるに違いないからここは可愛らしく行くしかない!
今の僕は乱暴的な行為よりも蒼大が触れてくれないことの方が怖かったんだ。
だからどんな事でも出来る気がした。
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