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堪らない

蒼大はケーキの箱をラッピングから取り出すと少しだけ上を開けて微笑んでくれた。 「これは、冷蔵庫に入れて明日帰宅してからゆっくり食べるよ。明日は定時に終わりそうなんだ。こっちは・・・うん!やっぱり聖輝のチョコは美味しいよ。ありがとう。」 トリュフを一粒口の中に放り込むと美味しいそうに食べてくれた。 それから舌で口の端を舐める仕草にドキドキして僕は蒼大の口元から目が離せなかった。 「そんなに見つめられたら変な気分になるんだけど聖輝。」 そう言ってもう一つトリュフを唇で咥えると僕の後頭部を掴みそのまま僕の口の中にトリュフを入れる。 口の中で舌を使い蒼大はトリュフを転がしながら僕の熱と蒼大の熱でトリュフは溶け始める。 甘い甘い2人の時間。 トリュフが口の中から無くなっても蒼大は唇を離してくれなくてピチャピチャと僕の舌を舐めている。 蒼大ってこんな感じだった? なんだか背中がゾクゾクとして来る。 蒼大が聖輝が足りないと言った気持ちが今なら凄くわかる気がする僕も蒼大が欲しくて欲しくて堪らない。 蒼大が足りない。

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