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声を出したいよ
さっきから蒼大は僕の肩に唇を這わすだけで他に触れようとはしない。
僕は知っているよ蒼大自身もさっきより大きくなって硬くて熱を持っているのを腰の辺りで感じてるんだよ。
なんだか焦らされている感じがするけれど自分から触れて欲しいとか言うのは恥ずかしい。
「聖輝のココが凄くピクピク動いてる。」
蒼大は後ろから僕自身を指差して肩を軽く噛んだ。
僕の口から出るのは荒々しい息づかいだけでいつもみたいな甘い声は出ない。
いつもの蒼大なら可愛い声もっと聴かせろよとか耳元で囁いて耳たぶを甘噛みしてくるから僕はそれに応える様に喘いでしまう。
でも・・・今の僕は声が出ない。
声を出したいと初めて強く思った。
「聖輝?泣いてるのか?肩が痛かったか?」
僕を心配して蒼大は聞いてくれるが僕は首を横に激しく振った。
肩が痛いんじゃないよ。
大好きな人に恐怖を感じて声が出なくなってしまうなんて僕は情けないよ。
声が出ない事で蒼大をどれだけ傷つけたのかな?
ごめんなさい。
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