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思い出したら

最近の僕って大胆だよね。 昨晩も自分から欲しがって・・・うわっ!! 思い出したら恥ずかしくて穴があったら入りたいとか言う感じなんだよ。 キッチンで朝食の用意をしながら声は出ないけれど叫びたい気持ちでいると背後から抱きしめられた。 「聖輝、おはよう。」 ドキッとしてお皿を手から滑らせてキッチンの床に落としたしまった。 わっ! 「すまない。怪我ないか聖輝。」 『大丈夫だよ。』 そう言いながら首を縦に振っていると蒼大が抱きしめていた腕を緩めた。 「そのままでいろよ。掃除機取ってくるから触るなよ。」 蒼大は掃除機が置いてあるクローゼットへパタパタと急いで歩いていった。 「そうちゃん。おはよう。どうしたの?」 「皿を割ったから大輝はキッチンへ行くなよ。」 「うん。僕行かないよ。」 蒼大は大輝の頭をクシャクシャとして掃除機を取りに行ってしまった。 大輝は離れた場所で言われた通りにしている。

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