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痛いよ

僕は大きな破片を取ろうと手を伸ばすと大輝がそれを止めようと近寄ってきたのだ。 「いぶちゃんダメだよ。」 下を見ていない大輝は足元にお皿の破片があるのに気づかないで僕の元へと歩み寄ってくる。 大輝を止めなきゃ! 来るなと手で大きく合図をしているが大輝は手を振られていると思ったのか無邪気に笑って足を一歩出してしまった。 お皿の破片は大輝の素足に突き刺さりビックリした拍子に大輝は後ろへ尻餅をついた。 2センチ位のお皿の破片が小さな大輝の足に刺さり血が流れ出て床に広がって行く僕は慌てて近寄り新しいタオルで大輝の足を包んだ。 どうしたらいいんだ蒼大! 「うわぁ〜んっ!」 大輝は火がついたように泣きじゃくり大輝の泣き声が蒼大に聞こえたらしくてバタバタという足音が聞こえて来る。 「どうした大輝!」 蒼大は僕と大輝を見て一瞬固まったがタオルを取り大輝の足を見ると大輝を抱き上げた。 「大輝を病院に連れて行くぞ!聖輝。」 僕はパニックになり掛けていたが蒼大の言葉に冷静さを取り戻して手際よく支度をすると病院へと向かった。 僕が気をつけていたら声が出せたなら怪我なんてしなかったんだ。 ごめんね大輝。

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