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資料室 Side蒼大

「どうしたんですか?資料室に呼び出して拓人先輩。」 資料室の鍵を閉められて両肩を強く握られて棚に押し付けられている俺。 聖輝なら嬉しいが拓人先輩にこんな事をされてもどうしたら良いのか分からないし何故鍵を閉める必要があるんだ。 拓人先輩には淳平がいるのに意味がわからない。 「蒼大!頼みがあるんだ。」 「顔近いって、拓人先輩。この状況だと俺を押し倒すとか無いですよね。」 拓人先輩は自分がどんな状態でいたのか理解したらしく慌て俺から手を離すと後ろに倒れそうになった。 俺は腕を掴み引き寄せた。 拓人先輩相手にこんなシチュエーションはマジで勘弁してくれないかな聖輝なら抱き締めるけど相手が拓人先輩だからそんな気も起こらない。 「おっ、おし、おし?!」 「はいはい。一回落ち着きましょうか?」 なんだよこの慌てよう? 可愛くもなんとも無い。 早くデスクに戻って新商品のプレゼン資料を作りたいんだけどなんか拓人先輩を放置も後が気まずくなりそうだ。 とにかく俺は拓人先輩が落ち着くのを待った。

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