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ホワイトデー 1

シルバーリングはホワイトデーの贈り物として拓人さんから淳平君に贈られたものだと嬉しそうに話してくれた。 「これで安心はしないかもしれないけど俺はずっとお前の事を!!ウグッ!!」 「ベラベラ話すな!」 咳き込んでいた拓人さんが慌てて淳平君の口を塞いでいる。 うわぁ〜。 拓人さんが真っ赤な顔して凄く焦ってる。 淳平君の口を塞いでもなんとなく分かる気がするんだけれどその言葉は2人だけのにしたいよね拓人さん。 「確かに、お喋りだ淳平。」 「蒼大と聖輝君だから良いけど淳平は他の人にも話しそうで心配だ。」 「拓人先輩、それは大丈夫ですよ。淳平バカに見えてその辺は分かってますよ。」 笑顔で蒼大は淳平君にバカとか言ってる。 「バカとか言ったらメッだよ。」 僕の膝の上に座っていた大輝が急に怒り出した。 いつも蒼大に言われてるから蒼大がバカとか使って怒っちゃったんだ。

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