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ホワイトデー 2
怒る大輝を宥めるのは大変だったけれど蒼大が淳平君に謝ったらすぐにご機嫌が良くなって残りのアップルパイを全部平らげていた。
『淳平君、本当に良かったね。』
「そうだな、淳平と拓人さんが幸せで良かった。」
『うん。』
僕は2人の話をして笑う蒼大の顔を見ながら思ってしまったんだ。
蒼大は僕が側にいて幸せかな?
僕は蒼大を心配させて悲しくさせたりするのにそれでも蒼大は僕を好きだと愛していると言って大切にしてくれる。
ごめんね蒼大。
僕なんかと出逢ってしまったばっかりに蒼大の人生を大きく狂わせてしまった。
「不安そうな顔をするなよ聖輝。何か気になることがあるのか?」
心配そうに僕を抱きしめて僕の肩に額を置いて弱々しく呟く蒼大。
僕は何も言えずにそっと蒼大を抱きしめ返した。
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