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ホワイトデー 11
蒼大と2人でシャワー浴びて蒼大の腕の中で僕は眠ろうとしていた。
暗闇も蒼大と一緒なら怖くなくなっているが寝て目が覚めたらまた声が出なくなっていたらと思うとなかなか寝付けなかった。
本当に僕は弱いなぁ〜。
蒼大は規則正しい息をして寝ている。
今でも蒼大とこうしているのが信じられなくて寝ている蒼大の顔を見ていた。
長くて綺麗な二重で鼻も高くて昔よりも男らしい顔付きになり絶対に女の人にモテるはず。
背なんかもね凄く凄く高いんだよ。
隣歩いてたら皆んなが振り返るんだからね。
僕は手を伸ばして寝ている蒼大のまつ毛に触れようとしたら手首を掴まれて蒼大の目がゆっくりと開いた。
「寝れないのか?」
「あっ・・うん。起きてたの?」
「色々考えてた。怖いなら俺に言ってくれ聖輝。1人で悩んだり苦しまずに俺にも一緒に聖輝の辛い事を分けてくれないか?」
「蒼大・・・ありがとう。」
蒼大が居れば大丈夫だよね。
声が出ないかもしれないとか嫌だけれどでも蒼大は声が出ない僕も愛してくれていた。
悩んでクヨクヨしているなら僕は蒼大や大輝の事を考えてこの先の幸せな時間を大切にしよう。
「僕、起きたら声が出ないかもって悩んだけどね。もう考えない。受け止めて蒼大や大輝と幸せな時間を大切にする。だから蒼大も協力してね。」
「分かった。俺も2人を守っていくから安心しろ聖輝。」
「うん。」
蒼大は僕の掴んでいた手を離すと指と指を絡めて繋ぎ直して僕の額にキスをしてくれた。
ありがとう蒼大。
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