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ホワイトデー 12

午前中に病院へ行って先生に声が出る事を伝えると凄く喜んでくれて次の診察は1ヶ月後になった。 昨晩はあの後すぐに寝ちゃって朝まで熟睡したんだ。 なんだか久しぶりに熟睡したって感じで身体も楽だった。 「大輝が学校から帰るまでデートしよう。」 「デート!」 「ホワイトデーのお返しな聖輝。」 「ありがとう蒼大!嬉しいよ。」 蒼大の運転する車の助手席に座り真っ直ぐ前を見ている蒼大の横顔を僕はドキドキしながら眺めていた。 かっこいいなぁ〜。 街中を歩いたらまた女の人達が蒼大に見惚れるんだよなぁ〜。 でもこの人は僕のなんだよ! 「ふふっ」 「ううん?どうした聖輝?」 「へっ?」 「楽しそうに笑ってるから嬉しいか?」 「うん!2人でとかいつぶりかな?」 あまりデートみたいなのした事ないんだ。 遠距離だったしこっちに来てからは僕に色々あるし大輝もいるから3人で遊びに行くとかになる。 ゆっくりと2人で出掛けるとかあまり無かったような気がする。 「昼は何が食べたい聖輝。」 「パスタ!」 「了解。」 蒼大となら何でもいいけど頭に浮かんだ言葉を言ったらパスタになったんだよね。 一つ一つの仕草がカッコよくて僕なんだかクラクラして来ちゃったよ。

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