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僕も
大輝は僕から離れて今度は立っている蒼大の足にまとわりついている。
「見せて!そうちゃんの見たい。」
「見るだけだぞ!」
「うん。見せてそうちゃん!」
蒼大ってあんなに子供だったかな?
いつもはしっかりと頼もしく見えてたんだけど今の蒼大は大輝と同じ様な歳の子供に見えてくる。
「うわぁ〜!綺麗だね。」
「拓人さんや淳平のと少し違うからなこっちのがキラキラと見えるだろう大輝。」
「うんうん。」
嬉しそうに話す2人を見て僕の心は暖かな太陽に包まれている様な感じがした。
でも僕と結婚すれば蒼大は自分の子供を持つ事が出来ない。
大輝と笑顔で話す蒼大を見ているとどうしても考えてしまう事だった。
本当に良いのだろうか?
蒼大は自分の子供を抱き上げたり出来ないけど後悔はしないのだろうか?
「僕も欲しい!」
「へっ?子供欲しいの?」
蒼大と大輝が僕を見て不思議そうな顔をしている。
あれ?
僕は何を言ってるんだろう?
「違うよいぶちゃん!僕はキラキラが欲しいの!!」
「あははっ!キラキラが欲しいのか大輝。」
めちゃくちゃ笑えてないし言っていることは棒読みになってしまっていて蒼大は後で話をしようという顔で僕を見ていた。
はい。
ちゃんと話します。
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