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S極同士の反発

  坂田とそういうことをするのに対する抵抗感はそんなになかったが、そこには避けては通れない問題があった。 「えっと、まさか俺が下?」 坂田の部屋のベッドに押し倒されながら、慣れない状態に違和感しか覚えずに尋ねると、坂田は怪訝そうな顔をした。 「何だ、まさかお前が俺を組み敷くつもりだったのか」 「当然でしょ。俺の初々しい処女にそのでかブツ突っ込ませるわけにはいかないし」 「何だよ、怖じ気づいてるのか」 鼻で小馬鹿にしたように笑われ、かっとしかけるが、ここで乗せられたら相手の思う壺だ。 「そう言う坂田こそ、俺と同じ処女なんでしょ。怖じ気づいてるのはあんたも一緒なんじゃないの」 「なんだと」 「平気だって。俺のは標準サイズだから、たぶんそれほど痛くないから。ほら、いいからそこどいて」 何か言い返してこようとする坂田を遮り、上に乗っていた坂田を早業で押し退けると、そのまま逆に押し倒した。 驚いた顔で見上げてくる坂田をいい気分で見下ろしながら、不知火は鼻歌混じりに坂田のズボンをずり下ろす。 「お前、武道やってるんだってな」 「そうそう、だから油断禁物っていつも言ってるじゃん」 抗おうとする自分より大きな相手でも、コツさえ知っていれば容易に押さえ込める。坂田が身動き出来ないでいる間に、何もしていないのに反応しかけていたそれに舌先を伸ばした。 「っん……お前、そんなこと」 「出来ないと思った?まあ口の中には収まらないけど、舐めるぐらいなら」 当然ながら男のモノなどしゃぶったことはないが、坂田が慌てるところを見るためなら、自ら進んでやってみたいと思うのだから不思議だ。 「っん、ぅあ……」 声を抑えようと必死のようだが、先の方をすすり上げてみれば、堪えきれなくなった雫が溢れ、低く掠れた呻き声が漏れ聞こえた。これは思った以上にくる。 しかし調子に乗ってしゃぶり始めたところで、諦めていなかったらしい坂田が不知火の髪を強く引っ張った。 「痛い。何すんの」 「交代だ」 「は?え、ちょっと」 疑問を挟む余地もなく、身動き出来なかったはずの坂田が、容易く身軽に拘束を解くと、不知火の体を抱き上げた。 「坂田くん、わざとやられてたのね」 「さて、どうだろう」 ニヤリと笑った坂田が、形勢逆転とばかりに今度は不知火のモノを口に入れ、転がしながら、欲張りにも後ろまで弄ってきた。 「ばっ、何を」 「俺の処女はいつかやるから、先にお前の初めてをもらう」 言うが早いか、不知火の精液で濡れた指先を中に差し入れてきた。思ったより痛みはないが、異物感しかない。 「坂田、やめ」 「根を上げるのはまだ早い」 嫌がれば嫌がるだけ相手を喜ばせるとは知りながらも、抵抗を止めるわけにはいかなかった。しかし悪あがきも空しく、指はどんどん増やされ、中を広げられる。 「これくらいじゃ、絶対入らないって」 坂田の巨根を怖々見ながら、余裕を亡くして青くなるが、そんな不知火の様子がいかれた坂田の快楽を刺激したのか、より喜ばせてしまった。 「痛いのは先っぽくらいだから平気だろ」 「適当なこと言う……っひ」 語尾が悲鳴で掠れてしまったのも無理はない。メリメリと音が聞こえそうなほど、ぱんぱんに膨れ上がったそれが、引き裂かんばかりに強引に押し込まれてきたからだ。 「痛い、絶対血が出た」 半泣きになると、坂田は確かめるように繋がったそこに目を向ける。そして笑いながら不知火に囁いた。 「安心しろ。ちゃんとケアしてやる」 「出てたんでしょ、鬼!」 「出てない。多分な」 「このっ……あ、動かないで」 どうやら無事に全部収まったようで、不知火の制止も聞かずに勝手に坂田はピストンを始めた。 「あ、この!覚えてろよ」 揺らされながら、振り絞った悪役の捨て台詞のような不知火の抵抗も空しく、すぐに快楽の波に飲まれた。

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