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devil 7

 リチャードの触り方は、先程のように意地悪く焦らすようなものではありませんでした。 姿が変わると、自然とそれに合わせて中身も変わってしまうのかと思うほど、優しく包み込まれるような抱きかたです。  しかし、リチャードの忠告通り、彼なしではいられなくなるほどの手管というのは納得のいくもので、注意しなければなりません。  リチャードにリアム王子の雄を口に含まれ、舐めしゃぶられると、それだけで夢見心地のような快感が駆け抜けました。 「待って、出る、離せ」  さらりと指通りがいいリチャードの髪をつかみ、引っ張るようにして抵抗すると、あっさりと唇が離されました。少し聞き分けがよすぎて、拍子抜けするほどです。物足りなさも感じてしまいました。  しかしそう感じる暇もなく、リチャードはリアム王子の双臀を揉み、その奥に指を滑らせます。ねっとりとねばついた感触がして、初めは自分が女のように濡らしたのかと錯覚しましたが、それは先ほど手淫された時についた体液だと悟ります。 「あ、何を……」 「慣らすんですよ。女性経験がおありなら分かるでしょう?」  説明を施しながら、指先をリアム王子の中へ入れていき、ぐるりと掻き回しました。異物感しか覚えない初めての行為に、リアム王子は一瞬身を強張らせましたが、すぐにあられもない声をあげてリチャードの背にすがっていきました。 「おやおや、そんなに私の指はいいですか?」  リアム王子の大きくなったそれを眺めて、リチャードは楽しそうに……否、嬉しそうにさ え見える表情をします。 「もう、いいから入れろ」  荒い息をつきながら、リチャードを睨み付けると、リチャードは自分のものとリアム王子の蕾を見比べました。 「いいですか?けっこう大きいんですが」 「何を躊躇うんだ。あっという間に虜にさせてしまうという自信があるのだろう。痛みを感じる暇もないくらいに」  その言葉を発しながら、リアム王子は、これでは自分がけしかけているようだと思いましたが、訂正するのも癪でした。  それに、リチャードが心配する通りとても大きかったのですが、自分の言葉通りになったのも事実です。気がつけば、リアム王子の中に全てをおさめたリチャードが、初めて交わるとは思えないほど、的確にいいところを突き、あっという間に乱れさせました。 「いく、……っ」  最後にいく瞬間、いってしまった後も余韻がいつまでも残り、熱が冷めないまま何度も犯され、朝を迎えたのは言うまでもないかもしれません。

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