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本編 04

《回想シーン》~7年前~ ○高校のグラウンド(昼休み) 友人達とドッチボールをしながら春をチラ見している貴臣。 貴臣M:(昼休みになると木下のベンチに腰を掛け、本を読んでいる転入生。一つ歳上で同級生の彼を目で追ってしまう自分がいた。) 投げたボールが春の頬を掠めてしまい、慌てて駆け寄る。彼の頬に痣があるを見て、血の気が引く貴臣。 貴臣:「痣になってる…ごめんっ!!」 拝むように両手のひらを合わせ、深く頭を下げる貴臣。 春:「痣…ああ、此れは違うんだ。」 恐る恐る顔を上げる貴臣。 春:「君の所為じゃないから、謝らないで。」 春の笑顔に見惚れる。 貴臣M:(何処か寂し気で、柔らかな日差しの様な笑顔に目を奪われた。) 貴臣M:(春…あの瞬間から、俺は君に恋をしたんだ。) 回想シーン終わり。

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