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本編 21

○春のマンション・寝室 ベッドの端に足を下ろして座っている輝一。彼の膝を枕にし、瞼を閉じている春。 輝一:「別れても想い続けている人がいるって言ってたよな…奴がそうなのか?」 左耳のヘリックス部分に付いているピアスにそっと触れる輝一。 ゆっくりと瞼を開く春。 春:「うん…」 春の返事に動揺する輝一。 輝一:「今でも…?」 春:「好きだよ…だから、全てを話して終わりにしようと思う。」 困惑の表情を浮かべる輝一。 輝一:「何故だ?彼奴もお前を想ってる様に見えたぞ。」 上半身を起こし、悲しみを湛えた瞳で輝一を見つめる春。 春:「だからこそだよ。俺は男達の手垢に塗れて汚れ切ってる。愛してるだなんて…言える通りが無いだろ?」

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