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本編 30
○ホテル
「ピンポーン…」部屋のチャイムを鳴らす貴臣。
ドアが開け、貴臣を見て驚愕する春。
春:「どうして…」
春の腕を取り室内に入ると、彼を抱き締める貴臣。
貴臣:「輝一さんから全て聞いた。何も知らずに責めてしまってごめんな…」
目を見開く春。
春:「どうして貴臣が謝るんだ?悪いのは俺だ…俺が汚れてるから…」
抱き締めている腕に力を込める貴臣。
貴臣:「お前は何も悪くない。俺がずっと傍に居るから。もう、自分を傷付けたりしないでくれ。」
春:「だ…だって…俺は…」
貴臣:「春…愛してる。」
涙が溢れ、頬を伝う春。
春の頬に両手を這わせキスで唇を塞ぐ貴臣。
瞼を閉じる春。
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