4 / 41
第1話・快楽をおぼえたカラダ
男の指先が乳首を弄るそのたびに、華奢な腰がベッドの上で揺れる。
同時に、綾人の引き締まった後孔は縮まり、挿し込まれている男根を締めつける。
男の陰茎は綾人の中でいっそうの大きく膨らみを増した。
「んっ、ああっ、おおきいっ……」
より膨れる男根を感じて、綾人の腰がさらに大きく跳ね上がる。
自分を締めつける熱い窄まりに我慢できなくなった男は、綾人の乳首を弄るのを止めて華奢な腰をベッドから持ち上げた。
そうすると見えるのは、男根に挿し込まれて悦ぶ、反り上がった綾人の一物だ。
それは亀頭から溢れ出た蜜で濡れそぼっていた。
明るい照明に照らされ、妖しく輝いている。
こうして好きな人の面影を垣間見る男性に幾度となく身体を開き続けた結果がこれだ。
綾人はただ純粋に恋をしていた以前よりも自分の身体がすっかり淫らになったことを思い知る。
そのたびにふと過ぎるのは、恋心を秘めているその人への罪悪感だ。
自分は彼のことを邪な目で見てしまっている。
けれど、綾人がそうやって感傷に浸る時間を、男は与えない。綾人を貫いている雄が、引き締まった襞を擦り、何度も深い抽挿を繰り返した。
「っひ、あっ、あああっ!」
彼が動くたび、ベッドはギシギシと軋んだ音を奏で、綾人を快楽へと誘う。
焼けるような熱が、雄を咥えている窄まりから生まれ、全身を駆け巡る。
綾人は快楽だけを求めた。白い喉元を見せつけながら、弓なりに反れる。
達してしまいそうになる葛藤と戦う姿はとても艶やかだ。
ともだちにシェアしよう!