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第3話・暴かれる
「なあ、女を抱く時と同じようにすればいいのか?」
凌雅の酷い言葉が落ちてくる。
それと同時に綾人の太腿の間に凌雅の身体が入り込んだ。
凌雅から逃げることも許されない。
「りょうがっ!!」
綾人は止めてくれるよう必死に彼の名を呼んでも、凌雅からの返事はない。
彼は無言のまま、綾人のシャツを捲 り上げ、上半身をあらわにさせた。
日焼け知らずの柔肌が、光を失った漆黒の瞳に写る。
憎悪、嫌悪、軽蔑。
おそらく凌雅の中にあるのはそれらに違いない。
綾人を思いやる、いつもの彼ではなかった。
「へぇ~、抱かれ続けるとこうなるんだ」
「っは……」
骨張った指が赤く尖った乳首に触れた。
たったそれだけなのに、身体は従順だ。
好きな人に触れられていると思うと、さらにツンと尖り、胸を強調する。
綾人の乳首を潰し、あるいは撫でるたび、華奢な腰が机から跳ねた。
下肢には熱が灯り、綾人の一物は解放しろとデニムパンツを押し上げていく……。
「胸だけでも感じるの? 本当に女みたいだな」
乳首を触られ、感じる綾人を軽蔑する凌雅は、依然として唇をひん曲げ、笑っている。
ーー違う。
自分が見たいのはけっしてこのような笑みではない。
目を窄め、慈愛に満ちた微笑みはもう、そこにはない。
それなのに、綾人は乳首を弄る骨張った指に翻弄される。
華奢な腰が長机の上でびくびくと跳ねる。
「やめっ!!」
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