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※第21話→sideH

水上が指摘するように、触られてもいないのに俺のちんこからは粘ついたカウパーが垂れて、はしたなく濡れて光っている。 乳首なんか感じるわけはないと思っていたが、しつこく攻められじんじんとして熱をもってくる。 「大丈夫だよ、安心していいから。君には理性とかもう必要なくなるんだから」 耳元で息を吹き入れるように囁かれ、全身の力が抜けてしまうようにしびれてくる。 「ハルカが、ここに入れるのが中毒になるくらいに今日は慣らしてあげようね」 警告のように、俺の脳内が危険を告げる。 ヤバイ。 なんか、こいつはかなりヤバイ。 これは、ヤバイ人種だ。 まともなヤツが買春なんかしないだろうが、それよりも危険度が半端ない気がした。 「や、ヤメ、ろッ、ほどけ!ほどけ!」 本能で身体が逃げを打ちたいとガタガタと椅子を揺らすが、ベルトは解けそうにない。 「怯えないで、大丈夫だよ。人間じゃなくてケモノに戻るだけだからね。それが気持ちいいことを、教えてあげるね」 にっこり綺麗な顔で笑うと、水上は俺の顎をつかんで、口にシリコンの轡を押し込み頭の裏でロックする。 待て、よ。 人間じゃなくなるとかマジで怖すぎだろ。 「怖がってるのに、こっちはしっかり興奮してるとか。ハルカはほんとにマゾの素質が充分だね」 くぷっくぷっと指がローションで溢れるアナルへ押し込まれ、浅い箇所を何度も拡げるように出入りする」 「ンーッう、ンーッ」 轡が邪魔になって言葉も出ず、無理に開いたままになる唇から唾液が溢れて顎を濡らす。 「随分可愛くなってきたよ、ハルカ。お尻も気持ちいいでしょう」 浅いところだけをぬちゃぬちゃと動かし、昨日串崎になぶられた箇所には届きもしない。 俺は焦れて腰をグイッと捻って指を引きこもうとする。 「奥に欲しくなっちゃった?まだ、だめだよ」 2本の指をくぱくぱと拡げたり狭めたりしながら俺の顔を覗きこむ。 「うーーッんん、んんンッ」 浅ましい気持ちでいっぱいになる。 あの場所を触ってくれるなら、イケるのに。 だしたい、だしたい。 水上は、乳首を再び摘んでこねまわして俺を追い詰めていく。 涙が溢れてきてしまう。首を揺すって、腰を押し付けるように浮かしても、指は入るのを拒むように入口だけをこねまわす。 「最初からそんな可愛い顔しちゃうんだね。お尻でイキたいのかな?」 水上は、にっこりと笑うと俺の口から涎まみれの轡をゆとなくり外した。

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