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本文03

箱根「こいつ、綿君の大ファンなんですわ」  指をさしそう説明し、床に崩れおちたままの麻に「立たんかい」と蹴りをいれる。 雷雨「(にまにま笑って)大ファンだって」  と、綿に麻を顎で示す。 綿 「ファン歴何年?」  椅子に座ったまま腕と足を組み、偉そうに聞く綿。  麻は、すたっと慌てて立ち上がり直立不動で 麻 「デビューからずっとです!」 綿 「ふうん? じゃあ七年目だ。でも、それも今日で終わるかもね」 麻 「え? なんでですか? 俺、ずっとずっと綿さんのファン続けますよ?」  椅子から立ち上がり麻の前まで歩いていき、麻を睨むようにぐっと見上げて 綿 「だって俺、性格悪いから!」

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