29 / 30
本文27
話を終えて控え室に戻る雷雨。
気まずくて麻と箱根は中に入れない。
雷雨「代わりにお礼言っといたから」
綿 「なんのお礼だよ!」
雷雨「ん? アイドルとしてのイメージ死守?」
綿 「……」
むすっとした顔のまま立ち上がり、控え室のドアを開け
綿 「なにやってんだよ。入れ、ばか」
麻 「あ……わ、綿さん。ごめん。けど俺は、どんな綿さんも大好きやから……せやから、その」
綿の後ろをついてまわりながら、しゅんとした顔で話す麻。
箱根「お前……なにサラッと告ってんねん」
呆れ顔の箱根。
湯気がでそうなほど真っ赤になっている綿。
肩を震わせて笑っている雷雨。
ともだちにシェアしよう!