22 / 30

20

〇同・寝室(夜)  間接照明の薄暗い寝室。ベッドだけの空間に否が応でも緊張が高まる。  そんな中、先にベッドの上に座り、朝霧を見上げる夜咲。恥ずかしさを誤魔化すはにかみ笑い。  お互い服を脱ぎ、改めて向かい合う。 夜咲「なんか、緊張するね」 朝霧「この際だから聞くけど、白経験ある?」  若干端に向かい合うように座り、キスをするように唇を近づけ囁くように気になっていたことを聞く朝霧。  どうしたらいいか戸惑う自分とは別に、抱かれることを受け入れていた夜咲。  年齢的に当たり前ではあるけれど、勝手に期待をしていた自分を戒めるためにあえてはっきり聞く。 夜咲「……ごめん、何回かだけ」 朝霧「それって、抱かれた経験?」 夜咲「……ごめんね」  すまなそうに謝る夜咲を優しくその場に倒し、柔らかく笑いかける朝霧。  もちろん自分の知らないところで誰かと付き合っていたショックはあるが、むしろ自分の方がレアケースだということもわかっている。  この場合、勇気を出してさっさと告白して抱かなかった方が悪いと反省する。 朝霧「むしろ俺が手出すのが遅かったんだよ。白は可愛いから」 朝霧「じゃあ、先輩として教えて」

ともだちにシェアしよう!