29 / 30

27

〇スタジオ カメラマン「じゃあ二人とも、適当に会話してリラックスした感じでー」  初めての夜からしばらく後、アイドル雑誌の取材。ライトの当たる真ん中にはソファーでくつろぐポーズの二人。ソファーの上には朝霧、床に座ってもたれかかる夜咲。  顔は普通に整えたまま、周りには聞こえない音量で会話。響くシャッター音。 朝霧「白、今日も家来て」 夜咲「……あのドラマ、まだベッドシーンある?」 朝霧「たぶんあるけど、なんで?」 夜咲「じゃあ行かない」 カメラマン「白くん目線ちょうだーい」  カメラマンの声に応え、カメラの方を向いて笑顔を作る夜咲。それを後ろから包み込むようにハグ。カメラマン「それもらった!」とシャッターの音。 朝霧「もしかしてそれ嫉妬?」 朝霧「心配しなくても、俺の相手は白だけだよ」 夜咲「……余裕かましてる紅くんがかっこよくて悔しい」

ともだちにシェアしよう!