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第4話
……じゃあ、あれはどういう事だよ。
まさか……金欲しさに援交してる、とかじゃねぇよな……
俺が反応せずにいると、美幸がつまらなそうに唇を離す。
「……てかさぁ。何で急に藤井の話ぃ……?」
美幸からのキスに答えなかったせいか。気分を害したらしい彼女が唇を尖らせ、拗ねた顔をしてみせる。
「別に」
美幸に視線を向け、後頭部に手を回す。
引き寄せて再びキスをし、舌を差し込めば……渋々それに答えた。
「………まぁ、女好きの昴に限って……女に飽きて男に。……なんて事はないよね?」
「ったり前だろ……」
上体を持ち上げ、美幸をひっくり返してベッドに押し倒すと、キャアと小さな悲鳴を上げる。
その裸体の上に跨がって見下ろせば、少しはにかみながらも、二つの大きな瞳が期待に満ちて潤んだ。
──そうは言ったものの。
公園の入り口で藤井を見かけてから……あいつが淫らに誘ってくる夢ばかり見ている。
藤井の手を引くのは俺で。
展望台で二人並んで夜景を見た後、藤井に誘われて……茂みの中へ……
絶望した漆黒の瞳に劣情の火が灯り、俺の首に細い腕を絡め……
抱き寄せた手を服の中に侵入させれば……長い睫毛を伏せ、鮮やかな紅い唇の隙間から、甘い吐息が漏れ……
俺の外耳を擽り……
煽られるまま押し倒し、本能の赴くまま藤井のナカに捩じ込めば……そこは熱くて、トロトロしていて。
余りに気持ち良すぎて我慢できず、俺はサルの様に発情し……その細い腰を掴んで、何度も何度も奥へと突き上げ──
『……はぁっ、クソ。藤井………イくぞっ!』
「……」
目が覚めると、最低な気分になる。
溜まってんのかと、セルフで抜いてから寝る様にしても……変わらず。
ならばと美幸を誘って二回もヤッてみたものの……
最低な事に、余計にリアルに色付いただけで、止みそうになかった。
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