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第6話

外灯の殆どない『憩いの森』の入り口。 時折吹く風が木葉を揺らし、さわさわと擦れ合う。 「……邪魔したって事は……あんたが今夜、相手してくれるって事だよね……」 大きな漆黒の瞳。 その瞳は、俺を見ている様で……見てなどいない── 絶望の色に染まりながらも色気を含み……俺を誘う、淫らな双眸。 それは……夢で見た、藤井そのもの── 藤井に手を引かれ、遊歩道を外れて茂みに入る。 いつも、ここでしているのだろうか。 物欲しげに瞳が揺れた後、俺の首に両腕を絡めてくる。 ふわりと香る、藤井の甘い匂い。 「……俺を、メチャクチャに……して」 艶っぽい、唇。 その唇が小さく動いた後、眉尻を僅かに下げ、憂いを帯びた表情のままするすると俺の足元に跪く。 「………ハァ? ふざ、けんな……!」 ジーンズのファスナーに手を掛けられ、思わずそれを振り払った。 「俺は、男の趣味なんてねぇからなっ、!」 そう言い放ったものの…… 心の何処かで俺は、期待に満ちていた。 それを見透かした様に、じっと見つめる漆黒の瞳。それが再び伏せられると、藤井の手が俺のズボンに触れ、ファスナーを囓って見せる。 「……して、」 うわ言の様に声を漏らし、藤井がそれをジジジ…と下ろす。 「あんたの立派な、これで……」 微かに掠れた細い声。 誘っているにも関わらず、布越しに触れるその指が、僅かに震えていた。 「奥まで、沢山……突いて……」 とろりと濡れた瞳を向けた後、俺のモノを大事そうにパンツから引きずり出し…… 片手で、丁寧に皮を根本まで伸ばすと、 何の躊躇もなく……ソレを口に含んだ。 「………っ、!」 まるでアイスキャンディをしゃぶるかの様に、じゅるじゅるっと水音を立てて吸い上げると、一旦口から引き抜き……唇からチラリと深紅の舌を覗かせる。濡れそぼつその先が、俺の先端部分に触れ……その小さな割れ目に差し込まれる。 色気を含んだ仕草で再び咥内に全てを飲み込めば、舌全体に巻き付けるように包み込む。 コイツに彼女とか……マジかよ。 ガチでホモじゃねぇか…… 熱い舌肉に絡まれ、嬲られ、舐られながら……我慢できずに溢れ出す汁を、じゅっと吸い取られ…… カリ、鈴口、裏筋……と、尖らせた舌先で執拗に攻められれば、思わずピクンッと反応する。 軽蔑した目で見下せば、跪いた藤井が、情欲的な表情でチラリと俺を見上げた。 瞬間──駆り立てられる、欲情。

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