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第11話

 背後から繋がる形を選んだのはユキの身体を慮ったせいだったが、不本意とはいえ、観客の目を愉しませる必要も有った。多数のカメラで撮られているとはいえ、実際に見せた方が効果的だろうな……と考えていたのだが、ユキも無意識だか計算しているのだかは分からないが、観客席と直角ではなく平行線を描くように紅に染まった肢体を動かして赤紫の蘭の花の上に手と膝を付いて、腰を高く掲げた。  ピンク色の可愛い穴がヒクヒクと可憐に動いているのまでオレの視線に晒しながら。  素肌を密着させて耳朶にキスを落としながら「先程の。注意は分かっているな」と荒くなった呼吸と共に告げた。 「大丈夫。だいたい分かったから……」  そう小さな声で甘く告げた後に、細い顎を上げて首を蠱惑的に振っていた、花のように紅く染まった肢体と共に。 「早く……リョウので……ココをいっぱいに……満たしてっ」  更に足が広げられて、腰も高く掲げられた。声も甘く蕩けていたのは先程と同様だったものの、オレだけに聞かせる感じではなくて「観客」を意識しての物だと分かる。  詩織莉さんがこういう場所を好むので店外デートとして付き合ったことは何度も有る。  見物だけで参加したのは今回が初めてだったが。こういうショーに出慣れている人間とかゲイビなどにも出演した過去が有る人間ならば、「監督」の演技指導とか台本などである程度「演技」を学ぶことが出来る。  しかし、ユキの場合は明らかに行為自体が初めてだった。そのことは穴の使い方のコツすら全く分かっていなかったこととか、乳首で感じていないことでも明らかだった。  女生徒の行為までは分からないが。  ただ、ユキはそれでも必死にショーを盛り上げようとしている。  そのことが痛いほど良く分かった上に、そのある意味健気な様子がオレのツボにはまる。  しかも、顔と身体と経験値だけが取り柄の出演者とは明らかに異なっていて、必死に頭でも考えて振る舞っている様子もオレの好みだった。  ユキがオレの顔を見ている、待ち切れないといった風情で。  その要望に応えようと、腰を動かして、ユキの可愛い穴に様子を窺いながらゆっくりと挿れていく。 「ああっ……リョウの熱くて……大っきいの……。穴いっぱいに挿って来て……イイっ」  一際高く甘く上がる声が繋がった場所の濡れた音と肌の擦れる音と共に会場内の空気も欲情に濡れたモノに変えていくようだった。  それに、ユキの穴の中は多少キツいものの、すんなりとリョウの息子を美味しそうに頰張っていく。 「ああっ……気持ちイイ……イイよぉっ……。乳首も摘まんでっ……キツくっ……」  濡れた声が甘く空中を蘭の色に染めていくようだった。それにユキの穴の中も次第に溶けるような感触が物凄く良い。 「こんなに蕩けた顔をして、小さな穴いっぱいに男を迎え入れて、喜んでいる。  オレだけではなくて、お客さんにも見て貰え……」  本当はユキのこんな甘く溶けそうな身体とか、可憐で淫らな声、そして初めてなのに必死に広げている――オレのアドバイス通りに、大きな方を押し出す動きだった――あられのない姿はオレだけの独占物にしたい。  しかし、この本番ショーでオレがユキの可愛い穴の中に射精をしないと詩織莉さんのお金は返金されないシステムだ。  チラリと詩織莉さんの方を見ると、満足そうな笑みで綺麗な顔に花が咲いたようだった。  しかも、その隣の席では、ジャニーズ系の青年が上半身を露わにして茶色の乳首を美容整形医院の院長先生に弄られている。そしてその顔は院長先生の股間に埋められてどうやらお愉しみの最中のようだった。  少し驚いて会場内を――ユキとの行為に没頭しているように腰を激しく動かしながら――見回すと、そういった痴態があちこちで繰り広げられている。  詩織莉さんだけが、首に飾ったルビーに相応しく女王様然とした感じで座っている。何だかルビーを取り巻いたダイアの燦然とした冷たい輝きに似た氷の女王様のような感じだった。 「ああっ……リョウ……気持ち……いい、ようっ……」  ユキはいつの間にか華奢な肩を赤紫の蘭の褥の上で支えて、蘭の紅に染まったような手を背後に回してきた。どうやら手を繋ぎたい様子だった。  そういう可憐かつ淫靡な仕草がどれだけ相手の脳を沸騰させるかとかは考えていないような気がした。  片手を繋いだ状態で、ユキの穴の奥の奥まで蹂躙した。 「ああっ……リョウの……逞しいのが……奥まで届いて……すごくっイイっ……。  ああっ……乳首も……強く……抓って……」  ユキの甘い声と、繋がった場所が立てる淫らな湿った音が会場に響く。  その声が高くなるにつれて、会場の中がより淫らな光景が繰り広げられて行く。  ユキは、感じているのも確かだったが――そのことは紅色に染まった背中とかその上に宿っている水晶の雫のような汗で分かった――ショーを盛り上げようとしているのも確かだった。  オレが強く衝く度に上がる声は「本物」だろうが、それ以外の甘い声は観客へのサービスだろう。 「こうか?」  ツンと立った乳首をギュッと掴んだ。 「そうっ……いいっ……とてもっ……あんっ!!」  背後からユキの穴に強い動きを刻むのと同時に、ユキの可愛い場所を前後左右に揺らしてから、強く擦った。 「ダメっ……出ちゃうっ……。良すぎて……あっ……んっ」  ユキの声が蘭の花よりも妖艶な感じで会場の空気を染めていく。 「オレもそろそろ……だ。  ユキ、一緒にイクか?」  華奢な腰を両手で掴んで大きく揺さぶった。 「ああっ……イクっ!あっイクっ……」  ユキの白い液体が赤紫の蘭の上に淫らに滴っていた。  同時にオレのも限界を迎えて、ユキのかなり柔らかくなった穴の中へと放出した。

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