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第44話
「ああ……んっ……イクっ!!いっちゃいそっ……。えっ……?」
後ろから貫いていたのをいったん抜くと、その勢いで、ユキの熟し切った白桃の紅さのような小さい穴から露のような白濁が滴って零れていくのも物凄く綺麗だった。
「ユキ、オレの上に乗った方が、もっと深くまで繋がれる。奥、本当に感じるんだな……」
ショーの時に垣間見せていた「客からの視点」という要素がすっかり剥がれ落ちていっている。
薄紅色の身体から零れ落ちる汗の雫を纏って。
「ユキのイク時の顔が見たいんだ。この状態だと無理だろう?それに本当に奥まで挿れるとイイ声で啼くので……堪らない……」
オレが汗で濡れたシーツを背にして横たわると、ユキがおずおずといった感じで可愛く緩んでヒクつく穴へとオレの息子をあてがっている。先端部分が擦れただけで良くて堪らない。
「手はどこに置いたらイイの?」
初めてなのに難易度が高い姿勢だとは分かっていたが、ユキの頭の柔軟性と速さがあるので大丈夫だろう。ただ、オレの身体に跨ったこの体勢はバランスを失っているのは確かだった。
「最初は、ベッドに手を付いたら良い……。ユキならコツを直ぐに掴めると思うので、その時は、触りたいところを好きに弄れば……」
ユキを言葉と身体の動きで誘導すると、紅く色づいた唇がオレの唇に重ねられた。
「シン……。大好き……」
艶めいた声で言われると堪らなくなって腰を上へと動かした。
「あっ…!イイっ……」
濡れた素肌の重なる音が寝室に響く。そしてユキもいつしか淫らなダンスの律動を刻んでいる。
「あっ……もうっ……イクっ……ダメっ……そんな奥までっ……」
ユキが育ち切った息子を華奢な指で扱くのもモノ凄くそそる。
「ココもジンジンするとか……言ってなかった……か?」
薄紅色の乳首も桜の花弁のように綺麗で、ユキの中の色に染めたいと思ってしまう。
「あっ……。ダメっ……。じゃなくてっ……もっとっ……」
ユキの身体の動きに合わせて軋むベッドの音さえ鮮やかな赤に染まっていくようだった。
ユキが大きく腰を振るせいで。
「オレも……もうイク……」
ユキの細い指がドコを重点的に弄っているのかを頭の中で確認しながら、必死にイクのを耐えた。
桜の色の乳首はオレの両手で、そして育ち切ってはちきれそうなユキの可愛い息子はユキ自ら弄っていて、しかもその手つきがたどたどしいのも可愛い。ユキの桜色の指が自分のを慰めているのを覗き見しているみたいで。
「んっ……イっちゃうっ……ああダメっ…」
ダメとか言いながら細い指は息子を、そして身体はオレのモノを大きく貪っているのが堪らなくイイ眺めだった。
しかも、ユキの割と古風な感じの整った顔が悦楽の苦しさと熱さを感じているふうに蕩けているのも。
閉じられなくなった薄紅色の唇からは甘く高い声と共に透明な蜜を溢れさせているのも。
「あっ……ん!!イいっ……」
ユキの腰がオレの身体に最も密着するように沈められた瞬間に、ユキの指の動きが激しくなったかと思うと桜色の指の間から白い蜜が勢いよく飛び散った。
その熱い迸りを腹部に受けながらオレもユキの一番奥へと息子を解放した。
「あっ……。奥っ……熱いっ……」
澄んだ目からも悦楽の涙を零しながら、ユキは余韻を楽しむかのように小刻みに身体を動かすのも愛らしくて、そして壮絶に淫らだった。
「ユキ……愛している」
桜色というより先程の店に飾られてあったピンクの胡蝶蘭のようになった乳首がオレの肌に直接当たっているのも心地いい。
唇だけでなく触れる場所全てにキスを落としながら素直な心境を語った。
「僕もシンのこと愛している……」
涙の膜を張った真摯な瞳が怜悧で色っぽい光を放っている。
「好き」とか「愛している」とかいう言葉がこんなに嬉しいと思ったことはなかったような気がした。
そんなオレ自身に苦笑を浮かべながら、ハリのある桜色の頬に唇を当てた後で耳朶を甘く噛んだ。
「初めてでこんなに感じてくれて嬉しいが。
ユキは奥の奥が一番イイんだろう?後ろの快感を知ってしまうと、女は抱けなくなるぞ?」
前を弄っていたので大丈夫だろうとは思ったが軽いジャブの積もりでそう告げた。
「え?そうなの?あっ……まだソコは、疼いてるので、触らないでっ……」
可愛く色づいた乳首を掌全体で転がしたら、そう止められた。ただ、ユキの全てが愛おしくて手の動きは止まらない。
「でもね……僕は……。シンが居てくれたら女性なんてどうでも良いって思っている」
深く澄んだ潔い眼差しでそう告げられると、身体の中だけでなく魂までもが射しぬかれたような気になった。
直球過ぎて、気の利いた言葉も返せないくらいに。
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