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悪ノリ2

「……丁度親が居なかったからな。 軽く話して、何となく雰囲気作って。 そっからベッドに誘い込んで、押し倒して……」 「おおーっ!」 「……で、でっ……?!」 異様な熱気。 欲望を剥き出しに燥ぐ男子達。 その直ぐ傍で、今井に肩を抱かれたまま──動けない、僕。 ……いやだ、 聞きたくない── 『……お、お似合いだと……思うよ』──あの時、僕があんな事を言ったから? だから大空は、佐藤さんと付き合う事になって…… ……でも…… 『可愛い』──大空が僕に、そういう事を言ったり……思わせぶりな態度を取るから…… 否定してきたつもりでも、知らず知らずのうちに……期待、しちゃってて…… 俯き、殆ど感覚のない手をギュッと握る。 「……んで、何回か軽くキスして。服ん中に手ぇ入れて……」 「おおー!」 「……佐藤って、胸デカいのか?」 「どんな感触だったんだよ!」 「……何聞いてんだ、バーカ。 俺の彼女を、お前らのオカズになんかさせねーからな」 口角をつり上げ、少し穏やかな表情を見せる大空の横顔。 キラキラしてて……楽しそうで…… 「……今井くん、ちょっと……ごめん……」 モゾッと身を捩って今井の腕から逃れようとすれば、何を誤解したのか……ニヤニヤとした今井が、見上げた僕の顔を覗き込み…… 「何だよ、白石。……お前、まさか勃ってんのか?」 そう言いながら、もう一方の手が僕の股間をギュッと握る。 「……!」 驚きすぎて、息が止まる。 ……堪えられない。 これが、男子特有の悪ノリだと解っていても……

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