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第8話※

マンションに着き、玄関の扉が閉まると同時に唇を塞がれた。そのまま、玄関口で押し倒され桜雅の大きい手がシャツの下に入り、胸を弄っている。 「ちょっと……待て……」 桜雅は聞こえない振りをしているのか、手と口の動きをやめない。シャツのボタンを外され、胸に桜雅の舌を感じると乳首を強く吸われた。びくりと体がしなり、 「あっ……んっ」 透羽は口から艶めいた声が洩れた。 「ベット……で」 潤んだ目でそう懇願した。 ベットに雪崩れ込むと、透羽は桜雅を激しく求めた。やっと望んでいた桜雅と重なる事ができる。そう思うだけで興奮した。 「オレは男とした事ねえからよ。あんたリードしてくれよ。慣れてんだろ?」 「男とした事ないんだ?」 「あるわけねえ。まさか、オレのをあんたに挿れるんだろ?逆ならお断りだ」 透羽は薄っすらと色気のある笑みを浮かべると、 「おまえが、欲しいんだ……」 そう言って、キスをした。 透羽は桜雅と向き合う形になると、桜雅の中心に腰を沈めた。 「んっ……」 「きっつ……凄え締まるな……」 思わず、桜雅は顔をしかめた。 桜雅のものが全て透羽の中に飲み込まれると、透羽はゆるゆると腰を動かし始めた。 「あっ……は……っ」 桜雅の首に縋りつくように腕を回す。 「男とやるのも……悪くねえな」 そう耳元で囁やかれると耳朶を噛まれた。 「あぁ……あっ!」 そして下から強く突き上げられ、意思とは関係なく声が洩れた。 透羽の中心が桜雅の腹に擦れる快感と中での快感で、一気に果てそうになる。 「んっ……!っ……そこ、もっと……」 透羽がそう呟くと、強く感じる箇所を何度も突かれた。 不意に体が反転し、バックの体制になると透羽は腰を築き上げた形になり、何度も後ろから攻め立てられる。 「あっ……!あっ……!いい……!」 桜雅は時折、透羽の肩や首筋に噛み付いてくる。 「あっ……いたっ!」 「痛えか?やめるか?」 「もっと……噛んで……」 そう強請るように言うと、首を思い切り噛み付かれた。 血が出たかもしれない、そう思うほどの痛みが走ったが、それすらも快感に変わり体が小刻みに震えた。 「んっ……あっ……」 「あんた……顔に似合わず、随分と淫乱だな」 耳元でまた、囁かられると透羽の体がゾクリと震えた。 「もう、出そうなんだけど……抜いた方がいいのか?」 桜雅の腰の動きが止まる。 「いやだ、抜かないで……」 透羽は大きく首を振り、後ろの桜雅に懇願した。 「いいのか……?ホントに出すぞ」 そう言うと正常位に戻され、真正面に桜雅の欲情している雄の顔を見た瞬間、ゾクゾクと全身が痺れるような感覚を感じた。 膝裏を抱えられ、激しく腰を打ち付けられる。 「イクッ……」 桜雅がそう呟くと、熱いものが透羽の奥に吐き出された。 「あっ……あっ、ん……っ」 透羽は小さく震えると、透羽も後ろの快感だけで吐精してしまった。 桜雅のものが中から抜かれると、桜雅が吐精した白い液がドロリと透羽の太腿を伝った。 不意に体を起こされると、桜雅に抱きしめられた。 射精の気怠さと桜雅の肌の温もりで、気を失うように透羽は眠りに落ちた。

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