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第4話 出会い、そして再び2

「こら、ルークは降りなさい。気が付いたようだね」 「キノ、こいつやっぱ俺たちと違う、ほらほら見てみてっ」 キノと呼ばれた生き物が俺の寝ていた部屋へ姿を現した。 まずその大きさに驚く。身長が二メートル近い。身体付きもがっしりとしていて、毛は白銀である。絵本から飛び出して来たような眩しい色だと思った。 「君は三日間寝ていた。俺が妖しの森で倒れている君を見つけたのだが、一体どこから来た?見たところ、ここら辺の者ではないようだが……」 ファミレスでオッサンに突き飛ばされたところまでしか俺には記憶がない。何故こんなところにいるのかと問われれば、自分も分からない。 よって、一体俺は誰なのか、説明する材料がない。 「すみません、混乱していて……頭が追いつかない」 「ゆっくり思い出してくれればいい、名前は……」 「マナトだぞ、ま、な、と!!おいらはルーク、こっちはキノ!!」 「ルーク、分かったから落ち着きなさい。マナト、回復するまで家にいるといい。思い出したら教えて欲しい。俺はキノだ。よろしく」 「…………はい」 ぴょんぴょんと跳ねるルークを宥めながら、キノが微笑んだ。 その笑顔に全てを委ねたいと、一瞬心を許してしまいそうになる。不安な気持ちを隠すかのように、慌てて心の紐をきつく結んだ。

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