龍ヶ崎にズボンと下着を一緒に脱がされた。 床にずり落とされて、下半身は裸だ。 でも、靴下と上履きははいたまま。 かなり、滑稽な格好だ。 右膝裏を持たれて、龍ヶ崎の左肩にのせられた。 「はなせっ！」 自然と臀部が浮き、自分じゃ見られない部分がさらされる。 「い、やぁっ！」 あらわになった尻をきれいな指がふれていく。 「痛っ！」 乾いた指が肛門をこじ開けて、体内に入ってきた。 「龍がっ…」 体が強張ってしまって、龍ヶ崎の指の形がよりリアルに感じられた。 「……動かす、なぁ。…やぁ！」 ぐいっと、一気に指を根本まで突き入れられた。 けっこうな痛みに生理的な涙があふれてくる。 かすんだ視界に、歯でゴムの封を破っている龍ヶ崎がうつった。 準備の整っていない体を抱いたって、気持ちよくない。 そんなことは、よく知っているくせに。 でも、龍ヶ崎は意思を曲げたりしない。 そして、めったなことでは動じない。 だから、オレはあきらめて、力をぬいた。 目を閉じて、なるべく、体に負担がかからないように。