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第12話 万全な準備は必須条件※
「んっんん……」
ぐいッと、龍ヶ崎が体をすすめてきた。
「くっんん」
肛門を抉じ開けてくるが、なかなか入らない。
だって女の子じゃないんだから。
潤滑剤なしで、すんなり受け入れることなんか、できないし。
女の子だって、やさしく愛撫してつくさないと。
乗り気にさせないと濡れないよ?
男のオレにはもっと細かな配慮が必要なのに、そういうのすっ飛ばすから、龍ヶ崎は。
「うっ、んん!」
何度も何度もオシリの入り口をつつかれるのは、とんでもない痛みをともなう。
当たり前だが、体が強張ってしまって異物を拒絶してしまうし。
悪循環きわまりない。
「力、ぬいて」
と、言われたけど。
そうしたいのはやまやまだけど、うまくいかない。
ムリ、
て、
目で訴えてみたけど。
ますます、
突進してくるんですけど、この人っ!!
ぶんぶんと首を横にふったら、涙がとびちった。
あ、泣いていたんだな、オレ。
情けないけど、だって、すごく、痛いんだもん。
「チッ」
龍ヶ崎は舌打ちして、オレから離れてくれた。
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