23 / 59

第22話 天使のような先輩です(2ヶ月前、2)

「きれいな肌」 此花真希(このはな まさき)先輩はそう言って、オレの胸元にキスしてきた。 くすぐったくて、笑い声がでてしまう。 「感じやすいんだ?」 下から見上げてきた顔が、メチャクチャかわいい。 「ねぇ、我慢できないかも」 と、ぎゅっと抱きついてきた。 ほんと、かわいいなぁ。 此花先輩って、ゴツイ彼氏がいたはず。 別れたんだよな? 「オレの部屋までけっこうあるけど、大丈夫?」 「ムリかも」 と、上目遣いで見てきた。 マジ、やばい。 こぼれそうなうるうるな大きな目が、そそる。 素? それとも、計算? まぁどっちでもいいけど。 かわいくて、いやらしいなんて。 なんて、おいしいんだ。 「ここじゃダメ?」 と、先輩。 「ダメでしょ」 だって、ここって階段だよ? いくら、特別教室棟の奥の階段だからって、絶対に人が通らないとは限らない。 「こんなところ誰もこないのに」 と、先輩。 「もし来たら、どうするの?」 「見せつけてあげる」 そう言って、先輩はプクって頬をふくらせた。 かわいい。 どんな顔をしても、いいよなぁ。 理性なんか吹き飛んじゃうくらいの、破壊力。 むしゃぶりついて、 むちゃくちゃにしたい。

ともだちにシェアしよう!