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第25話 毒舌女王様(2ヶ月前、5)

先輩はオレのズボンとパンツを少し下にずらした。 腹につきそうなほど元気なオレのアレをいじってきた。 「ちょっ、ダメ!」 体をねじって手からのがれようとするけど、うまくいかなくて。 「抵抗しないって言ったのにぃ」 「……言ったけど、これ以上さわられたら、イっちゃうからぁ…やめて」 と言ったのに、 クチュリグチュリ、と音がたつほどに激しくしごかれた。 痛いほどの手淫に、足の付け根がひくついてくる。 「や…先輩っ…」 密着した後ろから、ごくりと先輩の喉がなった。 「……かわいいっ」 さっきまでの先輩の声より、2トーンほど低いセクシーボイス。 「ねぇ、イきたい?」 もちろん、 イきたい。 すぐにだしたい。 でも、 なんか違うでしょ? 一方的すぎて、 気持ちがおいてけぼり。 「手、ほどいて下さい」 と、オレ。 「やだ」 「……エッチするんなら、ちゃんと…したいんですよ、オレ……」 「ちゃんとって、それ、なに?  どんなふうにしたって、セックスはセックスだよ?  ああ、そんなんだからいつもふられるんだ。見た目と違ってめんどくさいんだね、きみって」 先輩はあきれ声っていうより、心底バカにしたように吐き捨てた。 性格が悪そう。 フワフワしたお姫様じゃなくと、 毒舌女王様。 絶対、オレが恋人にしないタイプ。 こんな人と肉体関係をもったら、あとで、どんなひどい目にあうか。 考えるだけで、恐ろしいよ。

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