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第32話 気持ちいいのに、また中断(2ヶ月前、12)

オシリからやっと先輩の指がぬけた。 オレの太ももの上から、重みが消えた。 やっと先輩が降りたのだ。 オレの足を広げて、股の間に入り込んだ。 ズボンとパンツが膝に引っかかったままだから、大きくは開脚できない。 先輩はオレの胸に両手をついて、見下ろしてきた。 先輩は、もう、小バカにしたような意地の悪そうな表情はなく。 むしろ、目元がやわらいでいて。 まるで、可愛がっているペットを見るような眼差しをむけてきた。 おざなりにされていたのに、乳首は勃ちっぱなし。 「まずは、ドライでイこうか」 「はあっ、んんん!」 オレの体がはねた。 先輩が両方の乳首をつねったのだ。 「あっん、いあっん…うぁっ……」 小さい突起をグリグリとつまんでくる。 遠慮なしに、潰すよう力まかせにいじられて、すごく痛い。 痛くて痛くて仕方ないのに。 それが、たまらなく、気持ちいい。 制止の言葉なんかでなくて。 与えられる刺激を喜んでいる声しかでなかった。 喘ぎながら、体がはねる。 「気持ちいい?」 そうきかれて、うなづいた。 「どこが気持ちいいか、言わなきゃダメだよ?」 「……むれっ」 と、オレ。 「痛いのに、いいんだ?」 「いい……きろ…ち、いいっ…」 先輩の問いに、一つ一つ答えていった。 「オッパイだけで、イっちゃっおうか?」 オレは首を横にふった。 「……むにぃ、いれ……ないよぉ」 乳首から、手が外された。 ビンビンにたっている乳首がじんじんと痛む。 痛いのが、気持ちいいと知ってしまった体は、欲望に忠実で。 「らめっ。もっとぉ……」 胸を突き出して、催促をしてしまう。 「……かわいい」 熱っぽい声で言われた。 「あっあん…あぁっ、ああんん……」 赤く腫れて、通常より大きくなっている乳首を、先輩は舐めてきた。 痛みの中から、快感を拾ってきた体には、やさしく感じる刺激がたまらなく、気持ちがよく。 嬌声がひっきりなしに出てしまう。 「邪魔なんだけど、あんたら」 聞き覚えのある声に、オレは目を開けた。 長身な生徒が階段を降りてくる。 「……迂回するか、素通りしてよ」 と、先輩は険のある物言いをした。 ここは階段の踊り場。 誰が通るかわからない場所。 滅多に人がこないところでも、たまには人が通る。 現にオレたちがいるんだから。 出くわした相手が最悪。 オレのクラスの風紀委員。 龍ヶ崎だ。

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